美しい朝

さだまさし( 佐田雅志 ) 美しい朝歌詞
1.霧に消えた初恋~Radio Days~

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

霧の中に消えた初恋を惜しむように
指の隙間から夢が滑り落ちるように
時代は美しく遠ざかってゆくようだ

強い風に砂が形を変えるような
青春の傷を自分で慰めるような
時代に流されて生きるのはここでやめようと思う

ああ あの頃ラジオから流れたあの歌に
生きる勇気を貰った
ああ あの頃好きだった人に恥ずかしくないように
明日を生きよう

霧の中に消えた青春の夢ばかり
不幸せだけを数えて生きてきたようだ
自分を嘆くのはもうここでやめようと思う

強い風にこころ押し戻されるような
後ろ向きの孤独に負けてたまるかと
自分を信じてもう少し頑張ってみようと思う

ああ あの頃ラジオから聞こえたあの人の
強い言葉は今も
ああ あの頃幼い僕を支えた言葉は今も
胸に生きてる

ああ あの頃ラジオから流れたあの歌に
生きる勇気を貰った
ああ あの頃好きだった人に恥ずかしくないように
明日を生きよう


2.抱きしめて

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

抱きしめて あなたの手の ぬくもりの 記憶へ
その道を 辿り辿って あなたに会いたい

抱きしめて もう一度だけ
その笑顔を 忘れないように
月影に 揺れる思い
深く深く 胸に刻んで

もう二度と 悲しみに 泣かないと 誓った
その道を 巡り巡って 笑顔に 会いたい

抱きしめて この笑顔を
守り抜いて 曇らせぬように
星影に 届く願い
いつの日にか しあわせに

もう二度と 悲しみに 泣かないと 誓った
その道を 巡り巡って 笑顔に 会いたい

抱きしめて もう一度だけ ぬくもりの 記憶へ
その道を 巡り巡って あなたに会いたい


3.一期一会

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

ささやかに泣きましょう
ささやかに笑いましょう
いつか又 会えるでしょう
その時まで いざさらばさらば

巡り会い 愛し合い
時として悩み苦しんで
慈しみ かばい合い
泣いて笑って 生きている

しあわせと ふしあわせの
違いなんてささやかなもので
例えるなら 2ミリほど
ずれた程度の すきま風

すれ違い 道に迷い
時として憎み合いながら
大切に 出会っては
別れてゆく 一期一会

生まれ来て 生き抜いて
友達と呼べる人に会う
支え合い 愛おしい
あなたに出会うために

喜びと 悲しみの
違いなんてささやかなもので
月にむら雲 花に風
夏の淡雪 冬の花火

巡り会い 愛し合い
時として憎み合いながら
大切に 出会っては
別れてゆく 一期一会

ささやかに泣きましょう
ささやかに笑いましょう
いつか又 会えるでしょう
その時まで いざさらばさらば


4.勧酒~さけをすすむ~

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

ギター担いでやって来た あの日のお前を忘れない
焼けた素肌で笑ってた 前歯が白く光ってた
女に持てず金もなく 年中腹を空かしてた
いつもあふれる夢だけを 呑んで歌った夜の海 おーっほっほ

あれから三十有余年 苦難の道を生き抜いて
お互い色々あったけど よくぞ荒波乗り越えた
誰でも歳は取るものだ 淋しい顔はやめておけ
友よグラスを空けたまえ 颯爽堂々胸を張れ

あの夏の日のギターの音を
いつでも胸に思い出せ
どんな時でもお前の味方
おいらは今夜も歌ってる おっほっほっほーい

女子供に流行ったものは 巨人大鵬卵焼き
硬派気取って目もくれず ギター抱えて酒を飲む
末は博士か大臣か お袋の夢が胸を焼く
国を語って夜を明かし 国を憂えて涙した あーっはっは

あれから三十有余年 肩まで伸ばした長い髪
今では眉にも届かぬが 心の座敷は拡がった
自分の道に花吹雪 自分で蒔いて歌おうぜ
友よ盃干したまえ 颯爽堂々胸を張れ

あの夏の日のギターの音を
決して忘れちゃいけないぞ
どんな時でもお前の味方
友よ一緒に歌おうぜ

あの夏の日のギターの音を
辛いときこそ信じよう
どんな時でもお前の味方
おいらは今夜も歌ってる おっほっほほーい
あっはっははーい


5.がんばらんばMottto

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば
がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばね

わいなんばしょっと そいけん言うたったい
きつかとはなーんもわいだけじゃなかとよ
世間は景気ん悪かて だいちゃかいちゃ言いよるばってん
そいがなんねどんげんか すーですーで

そんげん言うばってん 今までっちゃずーっと
よか時ゃ長うはつづかんやったやっかね
どんげんねそんげん思わんね こん位で塩垂れとったら笑わるっばい (ハイ)

でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん
こんこられんけんこられられんけん こんこん

がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば
がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばよ

心ん割れても意地できびって止めんね 忘れた頃にゃようなっとるばい
小さか花でも自分の花たい 明後日にゃ綺麗に咲くやろうたい

わいなんばしょっと そいけん言うたやかね
悪か事ばっかし続いてたまるもんね
本当ばい明日笑おうで
そんげんばってんあんまいやったらちゃんぽん喰うて寝(ぬ)っ (ハイ)

でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん
こんこられんけんこられられんけん こんこん

がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば
がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばぞ

でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん
こんこられんけんこられられんけん こんこん

がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば
がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばたい

がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば
がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば
がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばね


6.私は犬になりたい¥490-アルバム・ヴァージョン-

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

安いお弁当選んで買ってみても¥490
でも味噌汁付かない

たとえば牛丼大盛り頼んだら¥480
でも味噌汁付かない

帰りに格好付けてカモミール・ティーなんか飲んだら¥490
でも味噌汁付かない

ホワイト学割は学生も家族も基本料は¥490
でも味噌汁付かない

次に生まれるなら 味噌汁になりたい
主役を脇で支える味噌汁になりたい

でも味噌汁はお代わり出来るけど
私にお代わりなどいない
私は味噌汁になれない

競馬で儲けようと新聞買ったら¥450
もう馬券も買えない

たばこひと箱に発泡酒一本で¥430
競馬場にも行けない

週刊誌買って缶コーヒーまで買ったら¥450
既に馬券は買えない

DVD新作一泊借りたら¥400
馬券買えても当たるとは到底思えない

次に生まれるなら 競走馬になりたい
遠い夢を走り抜ける競走馬になりたい

でも強い馬なら種牡馬になれるけど
弱けりゃ何にもなれない
私は種牡馬にもなれない

海が見たくて横浜まで出かけたら¥450
帰ってこられない

中央線なら武蔵小金井¥450
山は見えても帰ってこられない

京成上野から実籾まで行っても¥470
でも競馬場は通り過ぎてる

小田急線なら海老名まででかけて¥480
これも帰っちゃこられない

次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい
春になれば帰ってゆく 渡り鳥のように

でも焼酎のお湯割りに焼き鳥は絶対欠かせないから
私は鳥にはなりたくない

次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい
どんなに遠くからでも帰ってくる 犬になりたい

犬がいい そうだ犬がいい
出来たら寂しくないように
家族みんなに愛される うちの犬になりたい

次に生まれるなら 家族の一員になりたい
私は犬になりたい

雑種でもいい

¥490


7.明日咲く花

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

よく頑張ったねって言って欲しかっただけ
あなたが気づいてくれたら それだけでいい
よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ
あなただけの為に きっと明日咲くから

心に花の種を 抱いて人は生まれてきた
誰の為に咲くのかは たぶん別の事として
いつか咲くその日のために 今私が生きてること
あなたに出会って 何故私が生まれてきたかが解った
辛い辛い辛い辛い 心の闇を超えて
耐えて耐えて耐えて耐えて 必ずいつか咲く花
よく頑張ったねって言って欲しかっただけ
あなたが気づいてくれたら それだけでいい
よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ
あなただけの為に きっと明日咲くから

いつか会うその人に 恥ずかしくないように
いつか会うその人に ふさわしい花になるように
希望と失望の狭間で 生きることの重さが
あなたに出会って 何故私が頑張ってきたか解った
揺れる揺れる揺れる揺れる 心の海を越えて
耐えて耐えて耐えて耐えて 必ずいつか咲く花
よく頑張ったねって言って欲しかっただけ
あなたが気づいてくれたら それだけでいい
よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ
あなただけの為に きっと明日咲くから

よく頑張ったねって言って欲しかっただけ
あなたが気づいてくれたら それだけでいい
よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ
あなただけの為に きっと綺麗に咲くから


8.ママの一番長い日~美しい朝~

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

おじいちゃんは山へ芝刈りに朝から出掛け
OBを5発も打って落ち込んでいる頃
おばあちゃんは川へカラオケ仲間と出掛け
マイクを離さず5曲目を歌う頃
沢山の幸せを小さな手に握りしめてきみは生まれた
やがて美人になるなんてとても
思えないほど僕に似ていた 花の季節だった
この物語の始まりの空は
美しく青く澄んで晴れ渡っていた woh

きみが最初にしゃべった言葉はパパで
嬉しくてその晩お酒を飲み過ぎたっけ
でも困ったときに呼ぶのは必ずママで
ママは一途にきみをみつめて愛した
沢山の幸せを周りに振りまきながらきみは育った
保育園では男勝りで
いつも子分達を従えて家に帰ったね
そのくせとても気遣う娘で
美しく澄んだ瞳はいつも輝いていた woh

どこからか君が犬を拾って帰って
僕に酷く叱られたことがあったね
きみはすぐおじいちゃんの懐に逃げて
おばあちゃんを呆れさせた
思い出す長い髪をなびかせてきみはいつも犬と走っていた
やがて初恋ときめく心を
僕には隠したつもりだろうと思うけれど
少し淋しい思いで居たんだ
美しく育った君の瞳が眩しかった woh

ママ以外の家族に隠していたことがある
思いもかけず僕の病気はとても重くて
少しばかりみんなよりも先に
いなくなってしまうけれど
泣かないでいつでもそばにいる きみの花嫁姿は見られないけれど
生命はこうして大切な人に 手渡されてゆくものだと気づいたから
出会えたことや愛し合えたこと
本当のしあわせはいつも近くにある woh

僕が居なくなった後もきみとママは
いつも僕を思い出してくれたね
おじいちゃんが僕の代わりにきみ達を護り
頑張ってくれていたけれど
彼が来て 求婚した時 おじいちゃんに殴られたのに驚いていたね
パパとママとが 一緒になるとき
やはりパパはおじいちゃんに殴られたんだよ
彼が二つも 殴られた訳は
きっともう一つはパパの分だと思う woh

ヴァージンロードを歩くきみの
隣を僕も歩いているよ
お願いがあるママによく頑張ったねと
本当にありがとうと伝えて
愛してる どんな時も きみたちを護っていると信じて欲しい
この物語の 続きはふたりが
幸せに包まれるように願いながら
ママが嫁いだ 美しい朝と
きみが生まれた日を遠く思い出している woh


9.LIFE

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

たとえばふらりとお茶でも呼ばれるみたいに
この世に生まれ
四方山話に花を咲かせてまたふらりと
帰って行く
そんな風に生きられたらいい
喜びや悲しみや生きる痛み
切なさも苦しさもそれはそれとして OH MY LIFE
あなたがそばにいる それだけで
他にはなにもいらないと思う

たとえばこの世と別れるその日が来たとき
笑えたら良いね
名残は尽きないけどまたいつか会おうねと
じゃあまたねって
晴れた日も雨の日も嵐の日も
愛も怨みも悩みも時が経てば
懐かしい微笑みの向こうに繋がるもの OH MY LIFE
あなたがそばにいるそれだけで
他にはなにもいらないと思う

たとえばふらりとお茶でも呼ばれるみたいに
この世に生まれ
四方山話に花を咲かせてまたふらりと
じゃあまたね


10.いのちの理由

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

私が生まれてきた訳は
父と母とに出会うため
私が生まれてきた訳は
きょうだいたちに出会うため
私が生まれてきた訳は
友達みんなに出会うため
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出会うため

春来れば 花自ずから咲くように
秋くれば 葉は自ずから散るように
しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ
悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように

私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを傷つけて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに傷ついて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに救われて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを救うため

夜が来て 闇自ずから染みるよう
朝が来て 光自ずから照らすよう
しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ
悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように

私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出会うため
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたを護るため